京都観光スポット(3) ほたる

梅雨に入り、蒸し暑くなってくると、ほたるの季節です。

京都では、意外にも、お手軽な場所で、ほたるが見られます。
京都に来た初めての年に知人から教えてもらったのですが、それ以来、毎年、この季節が来ると心が騒ぎます。

子どものころからほたるという生き物の存在は知っていましたが、初めて見たのは大学生のときでした。それからまた、しばらく実物を見る機会がなく、数年前に京都で再会してからは、あの儚さに、すっかり魅了されています。

いつ見られるのかは、はっきり言ってわかりません。この3年は、だいたい6月の中旬ごろから終わりごろに見ることができました。そろそろかな、という時期に、何度か足を運んでみるしかないです。いまどきは「京都で、ほたるなう」などと、おおやけにつぶやいている人もいそうなので、そちらも参考になるかも。

日が落ちて、夜の8時ぐらいからが見頃の時間帯です。遅い時間は物騒ですし、ほたる以外のものも見えたりするかもしれないので、お勧めはしません。私が行くところは住宅も近いので、あまり遅くだと、地元住民の皆さんの迷惑にもなるでしょうし。

私が行くのは以下の2か所です。
哲学の道銀閣寺から南に伸びる哲学の道沿いの疎水(そすい=用水)でみられます。法然院などがあるあたりの、住宅や街灯の明かりが途絶えた草が茂っているところが鑑賞のポイントです。哲学の道は、夜でも散歩している人たちや、ほたる目当てのカップルなどがいるので、早めの時間ならば、そんなには物騒ではありません。
松ヶ崎の疎水。市バスの洛北高校前のバス停で下車し、北に向かって歩くと、洛北高校の北側で、疎水に行き当たります。地下鉄の松ヶ崎駅で下車し南下しても、疎水にたどり着きます。その疎水沿いに東に歩いていると、草の茂みの中などに飛び交うほたるを見つけることができます。浄水場にたどり着いたら引き返します。ここは周りが住宅地で、近所の幼稚園児ぐらいのこどもが、おばあちゃんに手を引かれて、夕涼みがてら、ほたるを採りに来ていたりします。まわりに普通の民家がみえるので、あまり風情はありませんが、こんな街中にほたるが、という驚きも覚えます。

観光などで来られた方には、タイミングが難しいかもしれませんが、6月の中旬から下旬に京都にいたら、ダメ元で、夕食後にでも足を伸ばしてみたら如何でしょう。まあ、ダメでも、しばしの夕涼みの後、バーで飲み直すものまた、一興ですよね。

ネットで検索すると、もっといろんな場所(主に、ちょっと離れた場所)が紹介されていますので、本格的に見たい方は、そちらもどうぞ。