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京都 ひとりごはん(10) 烏丸五条 シーフードと白ワイン バル 『Agiyao(あぎやお)』

五条烏丸交差点から、五条通りを烏丸通から東に2筋目をほんの少し北に上ったところにあります。

このお店の二階は同系列の別のお店「あぎやお」です。かつてミシュランの一つ星を獲得したとか。一階はその「セカンド」的な位置づけだと思います。お二階と料理のクオリティ(や値段)にどれぐらい違いがあるのかは、お二階の方が未経験なのでわかりませんが、一階のバルの方のagiyaoは、予約なしで、その日に思い立ってフラっと立ち寄れるカジュアルさが、普段使いには最適です。

京都という土地柄、新鮮なシーフードについては、北海道、九州、北陸、四国などには、とうてい敵いません。素材の新鮮さを京都で期待するのは難しい気がします。しかし工夫次第では、しれに比肩するレベルが達成できることを教えてくれるお店です。ここまで魚にこだわったバルは、他ではあまり見かけないかもしれません。お店で出されるもので、魚以外の肉系の食材は、お通しのイベリコ豚ぐらいです。

お魚ですから、食材は季節によって変わります。カルパッチョフリット、アヒージョなどで、季節のお魚をいただきます。何があるかは、その日の黒板を見るまでわかりません。先日のアヒージョは鱧でした。鱧のような淡白な食材はアヒージョにしても、鱧にこくが出るとか、オリーブオイルに旨味が溶け出して、バゲットと合わせると最高とかということは起きません。でも、オリーブオイルの中で花のように開いた鱧は、私にとっては京都の夏の風物詩のような料理です。年に1回ぐらい食べたくなります。

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このお店は、白ワインのメニューが充実しています。シーフードに合わせるためでしょうが、赤ワインの品揃えはほとんどありません。シーフードに白ワインという組み合わせは、いささか型にはまりすぎている気がしないではありませんが、さりとて、それに争うほどのワイン知識もなく、この料理で、あえて赤ワインが欲しくなるという状況でもないので、白ワインを美味しく飲ませていただいています。

〆はスープパエリアです。要はリゾットのようなものです。濃厚な魚介のスープが凝縮された絶品です。しらふならちょっと濃く感じる味付けかもしれませんが、程よく酔った身にはちょうど良い味です。
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一人だと最初からボトルを頼む勇気はないので、気がむくままグラスワインをお代わりするうちに、結構な量を飲んでしまうことがあります。それでも料理と合わせて1万円をちょっと出るぐらいです(うち6割ぐらいはワイン代)。グラスワイン2杯ぐらいなら、一人6000円でおさまります。普段使いにはちょっと高めかもしれませんが、たまに行ってシーフードと白ワインを存分にというときにはお勧めです。

カウンター席は一人でもくつろげます。接客も心地よいです。