京都観光スポット(1) 等持院(とうじいん)
等持院は龍安寺の南にある立命館大学の南東にあります。龍安寺からも歩いて行ける距離ですが、龍安寺の賑わいに比べると、ひっそりとしています。
今の時期(5月から6月にかけて)はサツキが見頃です。新緑に、丸く刈り込まれたサツキが新緑や水面に映えて実に華やかです。静かな境内で、新緑の庭を眺めていると、しばし心身がリフレッシュされた心地です。(サツキとツツジは違うのですね。恥ずかしながら、初めて知りました。)
龍安寺のついでに寄って、龍安寺の白砂と石だけの簡素な庭とのコントラストを楽しむのも一興かもしれません。
歩いて庭を散策できます。2つの池があり、一廻りしても10分程度ですが、さまざざまな景色を楽しむことができます。園内には足利尊氏の墓所もあります。
そもそも「等持院」というのは、尊氏の法号だそうです。以来、足利家の菩提所として、一時は栄えたようですが、昭和初期の経営難から、敷地を住宅地や墓地にしたため、往時の風格はなくなってしまったのだといいます(*1を参考)。確かに、山門の中に、普通の住宅が建っているのは、珍しい光景です。せっかくの衣笠山の借景に、立命館大学の高い建物が写り込むのも、今のご時世、しょうがないですね。
サツキは、詩仙堂も有名ですね。私は、この時期の等持院、詩仙堂ともに、一押しです。
*1:山折哲雄(監修)、槙野修(著)、決定版「京都の寺社505を歩く<下>洛西・洛北(西域)・洛南・洛外編」PHP新書466、(株)PHP研究所(2007)