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京都 ひとりごはん 朝食編(7) コーヒーハウス・Maki(マキ) 出町柳

ひとり飯処 朝食 観光スポット

神社と寺院の違いの一つは、営業時間です。お寺には開門時間がありますが、神社は基本的に24時間営業。いつでもお参りができます。早朝の神社は、日中の風景とは違った、凛とした空気に満ちています。
 今回は、早朝に下鴨神社に参拝したのち、近くでモーニングをいただくコースを紹介します。
 今回紹介するお店は、出町柳のコーヒーハウス・Makiです。開店時間が8時30分なので、そこから逆算して下鴨神社への到着時間を決めます。下鴨神社は敷地も広く、見所もいろいろありますが、小一時間程度、散策時間を見ておけばいいでしょう。7時過ぎぐらいに下鴨神社に到着するぐらいが適当かもしれません。四条河原町付近から、鴨川沿い散策しながら、歩いて北上するのも一案です。下鴨神社までは、普通に歩いて1時間弱ぐらいでしょう。

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 下鴨神社から河原町通りを南に向かい、出町柳商店街の入口付近、ちょっと手前の東側に、お店はあります。外観は、古い喫茶店のようですが、中は新しい、清潔な感じの、素敵なお店です。特に、奥のテーブル席は、天井も高く、東側の大きな窓から朝日が差し込み、高原のプチホテルで朝食をいただいているような気分になります。
 ここのおすすめはモーニングセット。厚切りの食パンがトーストされています。ここの特徴は、中がくりぬかれた食パンのミミの中に、サラダやゆで卵、ハムなどがきれいに並べられて出てくることです。

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 さて、このサラダの周りのパンのミミは食べるべきか、食べざるべきか。最初に来た時には、もったいないので食べてみましたが、サラダの水分が染み込んだりして、正直、あまり美味しくありませんでした。周りの常連っぽい方々を見てみると、皆さん残されている様子。これは食べないのが正解かもしれません。

 河原町通りに近い側のボックス席は禁煙、奥のテーブル席は喫煙可のようです。鴨川に面した裏側にも入口があります。常連さんはこちらから出入りされている模様。

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京都 ひとりごはん(14)  ビストロ・プティラパン 四条河原町近く

ひとり飯処 ちょい飲み

8月から9月にかけて、いろいろ忙しかったことと、何と言ってもポケモンGOのせいで夕食後のひと時を散歩に費やすことが多くなり、もの書きの時間が削られてしまったことで、ついつい更新の時間があいてしまいました。おかげで、ほどよい食後の運動にはなっていますが、3ない主義(課金しない、バトルしない、ポッポマラソンしない)の私には、レベル25の壁は厚すぎます。ぼちぼち、ブログ再開です。

さて、今日は、四条通から御幸町通寺町通の一筋西側)をちょっとだけ下がったところにあるビストロ・プティラパンを紹介します。四条通から少ししか離れていないのですが、あたりは隣の寺町通にくらべると暗くて静かです。通りから少し奥まったところにありますが、通り沿いの赤い看板が目印です。

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テーブルが3つ、カウンター席が5席ぐらいの、こじんまりしたお店です。マスターがひとりで全てをなさっています。なので、混んでいるときには、料理が出てくるのが遅くなったりします。仕方ないですね。ランチもあるようですが、私が利用するのは、夜の遅めの時間帯です。その頃の客層は、たいてい30歳から50歳代ぐらいのカップルです。でも、ひとりでカウンター席で食事をするのも、全く違和感はありません。

肉料理が中心のお店ですが、ステーキのような、いわゆる「普通の肉」の料理はほとんどありません。牛や豚のモツ系、豚足や鹿肉、鴨やウズラなどのジビエ系など、他ではなかなかお目にかかれない珍しい肉料理が並んでいます。ブーダンノワール(豚の血のソーセージ)や鹿肉のソーセージなども全て手作りだそうです。私は、まだ挑戦したことはありませんが、「テート・ド・コション(豚の頭)のカリカリ焼き」なんてメニューもあります。私が食べたものは、どれもスパイスで臭みなどが抑えられ、肉の旨みが味わえます。ついつい赤ワインも進みます。ここまで、いろんな部位を使って、肉の旨みこだわる姿勢に、潔さすら感じます。

肉専門店なのですが、この日は、あえて「お魚のエスカベッシュ・サラダ仕立て」を頼んでみました。産地直送の野菜も新鮮で、濃厚な味が楽しめます。

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メインは「田舎風いろいろお肉のパテ」です。牛肉、豚肉、鹿肉とレバーが入っているそうです。レバーの旨みが広がり、最後に鹿肉?の繊維質な部分のコクが残ります。ちょっとづつ食べながらワインをいただくのは格別です。食べるのが勿体ない。

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他にも食べて飲んで7,000円ぐらいでした。

いつも外れなく、大満足です。メニューはフランス語(カタカナ表記)なので、なんだかよく分からないものが並んでいますが、尋ねると親切に説明していただけます。

マスターに、料理や食材のうんちくなどを聞きながら、ひとりでご飯を食べるのは楽しいものです。もちろん、こちらから話しかけなければ、むやみに話しかけたりはされないので、静かにご飯を食べることもできます。マスターは、はっきりした話し方されるので、人によっては、ぶっきらぼうに聞こえたりするかもなあ、と思ったりしますが、そういうお人柄なんですね。実直なパーソナリティが、料理にも表れている気がします。

京都 ふたりごはん(1)  木屋町四条下る 納涼川床 イカリヤ食堂

ちょい飲み ふたり+ごはん

先日、遠方より来客があり、イカリヤ食堂に行きました。イカリヤ食堂には、結構、来ていますが、「床(ゆか)」は初めてです。

床というのは、夏場にだけ設置される、鴨川沿いのテラス席のことです。屋根はありませんので、天気のいい日にだけ利用できます。星空を眺めながら、鴨川を渡ってくる風に吹かれて食事を楽しむというものです。昼間にみるとわかりますが、実際に下を水(鴨川の支流)が流れています。屋外なので、時期や気候によってはちょっと肌寒いこともありますし、逆に、全く風がなく蒸し暑いこともあります。風が強すぎる日は埃っぽいです。この日は、風が吹けば心地よいのですが、風が止むとちょっと蒸し暑いといった感じでした。

お店に着いたのは22時頃。この時間だと予約なしでも入れました。床は23時までということだったので、床席にいたのは1時間だけでした。23時以降は、室内で飲み食べ続きです。

スパークリングワインのボトルをたのみ、食事は、名物のイカリヤサラダと鮎のコンフィ、鴨胸肉のロースト、バゲット、チーズの盛り合わせです。さらに赤ワインをグラス2杯ぐらいいただきました。これで、ふたりで13000円ぐらい。あいかわらず、なかなかのコスパです。

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料理はもちろんのこと、店員さんのホスピタリティにも満足。この界隈の人気店だけのことはあります。ただ、一人で行ける雰囲気かというと、ちょっと難しい気がします。あまり広いお店ではないので、少人数のグループ向けです。普通の食事時間に行くのであれば、予約は必須です。

三条の方と京都駅前に系列のお店があります。どちらも、ちょっと違った雰囲気のお店です。そのうち紹介します。

京都 ひとりごはん(13) 四条烏丸 欧食屋 Kappa(カッパ)

ちょい飲み ひとり飯処

四条烏丸の交差点から二筋南の仏光寺通を東へ。ちょうど仏光寺の北側です。

別のお店に行くつもりで歩いていたら、たまたまお店の前で呼び込みをされていたマスターに誘われて来店。お客さんが途絶えた時間だったので、外で宣伝活動をされていたみたいです。ビルの2階にあるお店は、7月2日にオープンしたそうで、内装も新しく、ういういしい感じがします。

細長いお店の両側にカウンターがあります。ひとりごやんや少人数ごはんに向いているつくりです。お店のつくりや雰囲気は、女性ひとりでも、まったく問題なさそうです。

欧食屋の名の通り、メニューにはいろんな欧食が並んでいます。どれも美味しそう。

まずは、サラダをいただきました。一人暮らしに不足しがちな野菜を補います。野菜がおいしい。
つぎに、鱧のフリットとたこのアヒージョ。写真では大きさがわかりにくですが、どちらもひとりで食べるのにちょうどよい分量です。味もよし。値段もリーズナブル。

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何と言ってもこちらの一押しは、ワインのビュッフェです。スパークリング1種、白ワイン3種、赤ワイン4種が90分飲み放題で1500円。3杯ぐらいで元がとれます。お店の一角に8本のボトルとグラスが置いてあり、そこで自分の好きなだけ注いで席に戻るシステム。最初にちょっとずつ味見をして、気に入ったものをお代わりするなど、いろんな楽しみ方ができます。ワインのチョイスもなかなかです。

ワインを何杯もお代わりし、その後、自家製オイルサーディンをいただいたり(これが絶品でした)して、5000円也。このロケーションで、このコスパ。普段使いに最適です。

若いマスターと女性の店員さんは、ともに気さくで、楽しく話をして、リラックスした時間を過ごすことができました。まだグルメサイト等には載っていないみたいですが、早晩、人気店になる予感がします。気楽に入れなくなったら困るな、と今から心配になったりします。

#ネット検索すると京都市役所付近にある「Kappa亭」というお店が出てきますが、こことはまったく別のお店です。

たまたまその時間に通りかかってマスターに出会ったことで、いいお店に巡り会えたという縁の不思議さを、つくづく感じました。

5kappa.com

京都 ひとりごはん 朝食編(5)  やまもと喫茶店

ひとり飯処 朝食

祇園の北側、東山通りから少しだけ西に入った、白川沿いにある、純粋な喫茶店という風情のお店です。比較的、新しそうです。清潔な感じがします。

トーストセットB(620円)は、懐かしいハムエッグが付き。

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また、朝カレーセット(880円)もあります。あまり辛くなく、朝から食べるにはちょうどよい具合です。じゃがいもやにんじんが入っていて、家庭のカレーのようで、懐かしさを感じます。下の写真に加えて、食後にドリンクが付きます。

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清潔感漂うマスターが淹れたコーヒーは格別です。

土日、祝日の7時から10時は禁煙タイムのようです。それ以外は、喫煙可。

女性のひとりのお客さんが多い気がします。地元の常連さん風の方々も結構おられるようです。

祇園から東山方面へ白川沿いを散歩しながら、ふらっと寄れるのがいいですね。朝7時から、というのも、1日が有効に使えて嬉しい。

京都 ひとり飯(12) 四条烏丸 和食『晴ル(はる)』

ひとり飯処 ちょい飲み

私が以前が関東に住んでいて出張で京都に来ていた頃は、ひとりで夕飯をということになると、つい「おばんざい」などの看板につられて、居酒屋風のお店に入ったりしていましいた。「何とかのたいたん」というような京風のネーミングの料理が出てきたりしますが、たいして感動もない普通の煮物だったりします。

その後、辛口の京都紹介の本に、「おばんざいは普通に京都の家庭で食べられている質素なおかずのことで、そんなものをわざわざ外のお店で食べるなんて、気が知れない」なんて書いてあったりするのを読んで、目からウロコでした。そうだったのか。その後、京都に住んでわかったことは、本当の京都の伝統の味を継承しているお店は、わざわざ京風を前面に出したりしていないということです。別に観光客を相手にしているわけではないので、ということなんでしょうね(おばんざいを看板にだしても、地元の舌の肥えた人たちは見向きもしないでしょうから)。シンプルに地場の食材を、多少のオリジナリティを加えなからも伝統的な方法で調理したもの、これがまさに京都ならではの味というものです。もともと住んでいる方々には自明のことでも、よそ者には分からないことが京都には多いですね。

そんな京風を名乗る居酒屋系とは対極にあると言っていい店が、この「晴ル」です。すでにいろんな方々が、ブログなどで紹介(と絶賛)されているので、今更ではありますが、やっぱりいいお店は外せません。7年前の自分に紹介したいようなお店です(もちろん、その当時にあればですが)。

京都の有名店で修行をされたらしい(=グルメサイト情報)、若い料理人の方々(お二人)が、カウンター内で腕をふるうのを見ることができます。この季節なら、鱧の骨切りや賀茂茄子の桂むきなど、京都ならではの食材を調理する技に見とれてしまいます。どんな料理も、事前にしっかりと下ごしらえがされていることもよくわかります。また、味も京都らしいだしの味を基本としながらも、それぞれの食材に合わせて工夫されていて、この高いクオリティのものを手軽に味わえる幸せを感じます。

カウンター11席だけの、こじんまりとしたお店です。午後7時台から9時台ぐらいであれば、予約は必須です。経験的には、それより遅い時間ならば、予約なしでも入れる可能性大です。ただし、その時間には、すでに売り切れになっている料理があったりします。

カウンターの目の前で調理されるので、キッチンスタジアムを見ているようなライブ感は半端ないのでとっても楽しいのですが、たまに揚げ物や焼き物の匂いが服につくことがあります。出張で来られた方は、ぜひホテルに戻って普段着に着替えてから来店されることをお勧めします。

普段使いにはちょっと高めですが(普通に食べて4000円〜7000円+酒代ぐらいのイメージ)、有名店などに行かずとも、京都の有名店仕込みの味がカジュアルに楽しめることを考えたら、出張や観光で来られたひとり飲みの皆さんにはおすすめです。4名以上の利用には向かないお店です。ひとりごはんには、老若男女をとわずおすすめです。


京都 ひとりごはん(11) おでん 『蛸長』と『だるまときんぎょ』

ひとり飯処

京都の夏の暑さは格別です。そんな酷暑の夜に、あえて熱々のおでんもまた一興です。四条河原町付近の2つのお店は、どちらも冬場はなかなか入れない人気店ですが、夏場は比較的空いていてます。澄んだ薄い色の出汁の風味が優しく、関東や名古屋のおでんとは違った、いや全く別の食べ物といってもいいかもしれません。まして、コンビニのおでんと比べるべくもない世界です(ま、比較すること自体、失礼な話ですね)。

まずは、『蛸長』から。

祇園四条駅から川端通を下ったところにあります。

池波正太郎のエッセーにも紹介されている老舗です(池波正太郎著、「むかしの味」、新潮社、1986)。それによると、出版時点ですでに3代目だそうで、関西でも1、2をあらそう古い店とのこと。別のエッセー(「散歩のとき何か食べたくなって」)には、この地で70年続くと書かれていましたので、すでに創業100年超かもしれません。煮込みのおでんは江戸で生まれたのだが、料理屋として発展したのは関西によるところが大であったとも書いてあります。店名にもなっている蛸が名物で、それ以外にも京都らしいおでん種で酒が飲めることを池波先生も絶賛されています。

カウンター10席ぐらいのこじんまりしたお店です。祇園から四条方面に向かう途中なので、通りがかりの観光客の方も結構おられるし、常連さんもおられる感じです。外国の方もふらっと入ってこられます。

メニューは全て漢字で、しかも値段が書かれていません。ちょっと怖いのですが、だいたい程よく食べて飲んで6,000円ぐらいです。次に紹介する「だるまときんぎょ」と同じぐらいの価格ではないかと推察されます。

メニューは、池波先生も絶賛の蛸のほか、大根、玉子などの定番、湯葉や九条葱などの京都らしいものなど10数種類です。季節によって異なります。巻甘藍(ロールキャベツ)や紐育(レタス)など、モダンな食材もあったりします。夏には、賀茂茄子など夏の種を楽しめます。

ここでは燗酒がおすすめです(銘柄は1種類のみ)。私は、普段は燗酒を飲まないのですが、以前にここの常連さんに教えていただいて以来、ここでは燗酒が私の定番です。確かに、ここの燗酒はマイルドで、おでんによく合います。

最後は「七五三飯」です。七五三と書いて「しめ」と読むのだそうです。蛸飯の焼きおにぎりが、おでんのお汁に入ったものが出てきます。お匙で崩しながらいただきます。蛸の味が染みたご飯が香ばしい焼きおにぎりになっているだけでも美味しいのに、それにおでんの出汁が絡まって絶品です。

閉店時間が早いので、さっと食べてバーあたりへというのが、正しい使い方ですね。

ついで、『だるまときんぎょ』です。

四条から寺町通を下って、高辻通を超えたところにあります。

7つぐらいのカウンター席とテーブルが4つぐらい。こちらは目立ちにくい場所柄、地元の人の方が7、観光客が3ぐらいの割合でしょうか。

定番の食材に加えて、モダンな食材がいろいろあって楽しくなります。なかでも「アボカド」が意外にも絶品です。オクラやトマトなども面白いです。こちらも季節によって種が変わります。夏には夏らしいものを味わえます。

名物のポテトサラダなどもいけます。おでんの玉子とジャガイモをつぶしたものです。〆は、春雨ヌードルか雑炊。どちらも小腹を満たすのに十分です。

ここの日本酒のチョイスが私の好みにあっている気がします(こちらは、冷です)。すっきりでフルーティなものが揃っていて、ついつい飲みすぎてしまいまうのが、ちょっと難あり。

こちらは夜遅くまで開いているので、いろんな使い方ができます。

どちらも四条河原町付近でのひとりちょい飲みには最適です。