京都ひとり飯 番外編(1) 京都駅駅弁 八坂邸牛肉姿焼き弁当

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京都駅のお弁当で、目下、私の一番のお気に入りは、八坂邸の牛肉姿焼き弁当(1,100円)です。新幹線改札内の2カ所のお弁当売り場で買うことができます。

八坂邸というのは、三条商店街にある「弘」というお肉屋さんの系列の焼肉店だそうです。祇園の方にある高級店らしいのですが、行ったことはありません。

「姿焼き」ということばから何をイメージしてよいのかよくわかりませんが、国産和牛の薄切り肉を焼いて特製のタレをつけ、ご飯の上に載せただけのシンプルな弁当です。ニンニク風味の濃い味付けが食欲をそそります。ただし、ニンニク風味なので、大事な打ち合わせやデートの前には、ちょっと注意が必要かもしれません。

包装紙の下には、その弁当で使われている肉牛の血統、生産者名、産地などが書かれた名刺サイズのカードが入っています。カードの裏面にはQRコードが書かれていて、読み取ると「牛の個体識別情報検索サービス」というページに入ることができます。そこでカード表面に書かれた「トレサビ番号」を入力すると、その牛がいつどこで飼育されてきたか(結構、牧場を転々とする牛もいるのですね)や、いつ出荷されたかがわかります。牛の人生(牛生?)に想いを馳せながらいただく弁当の味は、なんとも複雑ですが、こうやって肉の品質を開示する誠意には好感が持てます。

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「弘」さんが一頭買いした牛の肉が使われるので、毎回、異なる種類の牛の肉が味わえます。肉質や硬さが、毎回、同じではないのも楽しみの一つです。肉の大きさやタレのつき方などにも当たり外れがありますが、それもまた一興です。規格品ではないところが、手作り感があふれていて面白いです。

最近、京都駅新幹線改札内の別のお店に、「弘」の焼肉弁当(980円)があるのを発見しました。
早速、食べてみましたが、私は姿焼きの方が好きかな。

京都ひとり飯(2) 四条河原町 あいば食堂

四条通から寺町通を南に下った、いつも行列ができているラーメン店の向かいにあります。

 

各種定食が800〜900円台。焼き魚定食や唐揚げ定食がお勧め。この界隈には、焼き魚が食べられるところがなかなかないので嬉しい。

 

カレーも看板メニューです。京都には個性的なカレーを出すお店が多く、またカレーの好みは人によって随分違うので、ここのカレーも賛否あるかもしれません。私は、このぐらいの辛さとスパイスの効き具合が、ちょうど良く感じます。以前に、もっと辛いのはないのかと聞いていた欧米人風の客を見かけましたので、もっとパンチの効いたカレーを期待している人には物足りないのかもしれません。

 

生ビール1杯に唐揚げと小鉢がついた晩酌セットもあり、〆にカレーを食べて、1,800円ぐらいという選択もあります。また、カレーにサラダをつけて1,110円というのもおすすめの組み合わせです。

 

店はカウンター席とテーブル席。ひとりで行くと、カウンター席か、6人掛けの大きめのテーブルに相席で案内されることが多いです。しかし、他も、ひとり客が大半なので気になりません。その他のテーブル(といっても4つぐらい)も、せいぜい2〜3名の小団体で、食事が中心なので、騒がしくなく、落ち着いて食事ができます。私と同年輩の方から若い方まで、男女を問わず、この界隈のひとり飯需要を満たしてくれています。

 

店内も小綺麗で、定食屋というイメージではありません。あえて難をいうなら、店内の換気があまり良くないので、離れた席からタバコの煙が漂ってきたり、焼き魚の注文が続くと店内に煙が充満したりすることぐらいでしょうか。それと、B級グルメ的傑作と思っていた焼き飯カレー(焼き飯=和風チャーハンにカレーをかけたもの)が、メニューから消えてしまったのが残念でなりません。

 

#しばらくご無沙汰していましたが、最近、伺ったところ、店内は全面禁煙になっていました。嬉しい限りです。

#また、私のイチオシの「やきめしカレー」も復活! これまた、嬉しい。

 

 

 

京都ひとり飯(1) 四条烏丸 Saffron Saffron(サフラン・サフラン)

Saffron Saffron

 

四条烏丸駅近くの洋食のお店です。

 

ハンバーグやエビフライなどの洋食の定番に、スープ、サラダ、ライスがついて1,000〜1,500円と手頃。でも、味は街の洋食屋さんのレベルを超えています。デミグラスソースなども丁寧に作られている感じです。フライもカラッと揚がっているので油分はさほど気になりません。アラカルトも、どれも美味です。

  

ビール(中)1杯と洋食のセット(定食)メニューだと2,000円でお釣りが来ます。ワインがグラスのほか、カラフェがあるのも私としては嬉しいところです。カラフェと洋食のセットで3,000円ぐらい。ワインの代わりに今日のオススメの単品とグラスワイン、最後にパスタかグラタンをいただいても4,000円以内には収まります。

 

1階がカウンター席のみ、2階はテーブル席のみなので、ひとり客は主に1階に、カップルやグループは主に2階に案内されることになります。一階もカウンター席とはいえ厨房が奥にあるので、通常カウンター内には誰もいないことが多く、ひとりでも気兼ねなく食事に集中できます。内装も清潔です。

 

カウンター席では食事だけ(アルコールなし)の客や、女性のひとり客もよく見かけます。観光で京都にきて洋食をという人はあまりいないと思うので(地場の肉や野菜を使ったメニューもありますが)、夜のカウンター席の客層は、見たところ私と同じような仕事帰りの人たちが中心のようです。2階ではアラカルトとワインというカップルやグループも見かけます。カウンター席は、たまに食後に珈琲を飲みながら読書をしている客を見かけるものの、大半の客は食事中心で、長居しないので回転がよく、混んでいる時間帯でも少し待てば(あるいは、時間をちょっとずらせば)席が空くことが多いです。

 

近くにはオフィスが多いという場所柄、昼はランチメニューがあるみたいなのですが、そちらは未挑戦です。どちらかというと飲み屋ではなく、食堂なので、ラストオーダーが早めです。行ってみたら、すでに閉店だったことも何度かありました。要注意です。

京都ひとり飯 はじめに

こんにちは、つんです。

 

50歳を過ぎて京都での単身赴任暮らしも4年目。街中のワンルームマンションと職場との往復の日々を過ごしています。

 

不定期な出張も多く、また、勤務時間も不規則なので自炊は難しい、かといって毎晩、豪勢な外食もままならない懐具合。そこで、週に1、2回、ちょっとだけ気持ち良くお酒が飲めて気分転換もできる店を、四条通りあたりを中心に探してきました。それ以外の日は、チェーンの定食屋(大戸屋やよい軒など)やコンビニ弁当(とほほ)。

 

おやじでもひとりで気楽に入れるお店に関する情報はネット上でも意外と少なく、このような情報が役に立つかもと思い、ブログを書くことにしました。

 

ここは、いわゆるグルメサイトではありません。ただ、味や値段、雰囲気なども含めて、私の主観で満足できたお店だけを紹介します。

 

四条通り付近で、ひとり飯の場所を探している方には、お役に立てるかもしれません。私も、いろんなところに出張したときなど、似たようなブログにお世話になったりしていますので。4,000円以内ぐらいで(たまには、もうちょっとだけ豪華に)お酒も飲めて、おやじレベルの胃袋と心が満たされるお店が中心です。

 

※ただし、京都らしいお店とは限らないので、観光客の皆さんには、あまりお役に立たないかもしれません。