京都 ひとり飯(7) 京都駅 東洋亭

出張先から京都駅に着き、京都タワーを見上げると、なんだかほっとした気分になります。妖しい毒キノコみたいですが。京都にきた当初は、このタワーを見るたびに、違和感しか感じませんでしたが、慣れというのは恐ろしいですね。

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京都駅に夜の8時ぐらいに着くと、さて夕食をどうしようか迷います。部屋に帰ってからまた夕食に出掛けるのは面倒だし、コンビニ弁当を買って帰るのもわびしいし、というような時に、駅の付近にある「東洋亭」を利用することが、ときどきあります。今のところ、京都駅付近で手軽に「ひとりごはん」ができる場所として、愛用しています。

東洋亭は、ホームページによると、1897年(明治30年)に、京都、河原町三条に東洋亭ホテルとしてオープン。のちに、1940年に三条木屋町に店舗を移転。1966年に北山に店舗をオープン。現在は、北山が本店。「京乃百年洋食」を旗印に、関西に8店舗を経営とのこと。

京都で、100年程度の歴史で老舗というと、笑われてしまうかもしれませんが、洋食に関しては、私が調べた限り(まだ、リサーチが十分ではありませんが)、京都市内に現在ある洋食店では東洋亭が一番古そうです。

京都駅付近には、ポルタ地下街と八条口側の近鉄「ことちか」の2か所にありますが、近鉄の方が穴場的で、空いていることが多いです。こちらは、東洋亭の8店舗の中で、唯一「グリル・アンド・バー」を名乗っているだけあって、手ごろな値段のグラスワインが、赤白あわせて10数種類あります。チーズも数種類あるなど、ワイン向けのおつまみも揃っています。

ハンバーグのホイル包み(東洋亭ハンバーグ)が看板メニューです。それ以外にも、いかにも「日本の洋食」の定番といったメニューが満載です。どれも懐かしい味がします。セットメニューでしっかりとした食事という使い方もできるし、単品アラカルトでちょい飲みという使い方もできます。

客層は、カップルや家族ずれ、女性のグループなどが中心で、ひとり客はあまり多くはありませんが、カウンター席もあるので、ひとりでも抵抗感なく入れる雰囲気です。料理の運ばれてくるタイミングがなかなか絶妙で、店員の教育も行き届いている感じで、適度なホスピタリティにいつも感心します。